読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

観光立国見聞録!中村好明オフィシャルブログ

中村の講演情報や哲学、思想、最近の活動や思う事について、徒然と綴らせていただきます。

四国旅日記(高知・徳島祖谷渓・香川直島) 〔後編〕

みなさん、こんにちは。

                                              

毎週水曜日更新の中村好明「観光立国見聞録」。

今週も、お盆休みの都合により、

本日木曜日の投稿になりました!恐縮です。

 

さて、先週予告したとおり今週は、

高知での講演の翌朝出向いた、

徳島祖谷渓(いやだに)紀行

レポートします!

 

高知駅を後にして、

一路祖谷渓の玄関口、

大歩危駅」まで特急でなんと1時間ちょっと。

思いがけずハイスピードなJR四国の特急。

あれよあれよという間に、

景色は、深い山の緑の中に。

 

f:id:inboundnakayoshi:20160818132900j:plain

なんと、降り立ったこの特急停車駅も、無人駅

 

ところが、この駅には管理を受け持っている

地元のパワフルなおばちゃまが、常駐。

ガイドを兼ねていて、

欧米人にも英語で応対していました。

(洋画や海外ドラマをみて我流独学で英語を覚えたそうです。凄い。)

 

もはや、無人駅とはいえないかも。

駅に何だか不思議な活気がありました。

 

7/20に投稿した、

新潟の旅の報告の際に

皆さんに提案したことですが、

無人駅は、カフェなどの

何らかの付加価値をつけて有人化することで、

地域の交流広場になりえます。

複合施設化が無理でも、

こうした常駐のシルバー人材活用は

一つの先進事例となりうるのでは、と思いました。

 

さて、この大歩危駅で、

地元四国の友人と待ち合わせして、

車で大歩危小歩危エリアの大探索。

 

最初は、この小便小僧の像を訪問。

f:id:inboundnakayoshi:20160818132947j:plain

なんと、峡谷に突き出た岩の突端に鎮座していました。

拍子抜けするほどの小さい像でしたが、

不思議な魅力がありました。

谷底まで200mの高さがあるそうです。

このスポットには、

定期観光バスまで立ち寄るのだそうです。

 

 

さて、この後はさっそく地元の美味しい昼食。

そば処・祖谷 美人」で名物のそばと、

同じく名物のあめご(あゆよりちょっと大きい川魚)の定食をいただきました。

 

店内では、いい具合に川魚があぶられていました。

f:id:inboundnakayoshi:20160818133012j:plain

そして、渓谷を見下ろすテラスで楽しく友人たちと食事。

f:id:inboundnakayoshi:20160818133038j:plain

そばも、あめごも、ぺろり。ああ、美味しかった!!

 

食事のあとは、

かずら橋(国指定重要有形民俗文化財)。

これが、祖谷渓のメインディッシュ。

〔でも、我々にとっては、

 アレックス・カーさんプロデュースの

  篪庵(ちいおり)が

  メインディッシュなので、ここは前菜。〕

 

頑丈なかずらは、まるでワイヤロープ。

シラクチカズラ(重さ約5トン)で作られたもので、

長さ45m・幅2m・水面上14mとのこと。

昔は祖谷渓谷地帯で

唯一の交通施設であったそうです。

なんと3年毎に架替えが行われているようです。

 

わたってみると、

ゆさゆさ揺れて、これが案外怖い。

こんな山奥にも訪日客がわんさかいらっしゃって、

ちょっとびっくり。

香港人の若い二人の男の子が

橋に寝そべって写真を撮っていました。

彼らをまたいで通ったら、

「どうぞ!」と日本語で、

笑顔で声をかけてきました。

 

みんな楽しそう。

f:id:inboundnakayoshi:20160818133155j:plain

かずら橋を渡った後は、今日のメイン。

レックス・カーさんプロデュースの篪庵(ちいおり)

さんざん狭い山道を道に迷いながら、現地に到着。

40年も前、まだ彼が学生だったころに購入した古民家。

よくこんな山里の古い家屋を買って、

手を入れようと思ったなあと、

まさに唖然とするくらい不便なところにありました。

 

小さな看板が

篪庵(ちいおり)の入り口に立ててありました。

f:id:inboundnakayoshi:20160818133237j:plain

ここからさらに数分、

谷を降りていったところに、

素敵な建物が建っていました。

f:id:inboundnakayoshi:20160818133314j:plain

事前に、案内をお願いしていたので、

隣接する管理施設(ちいおりトラスト)の

スタッフさんに、

丁寧に屋内をご案内・説明していただけました。

 

レックスさんのこだわりが凝縮した空間でした。

本当はここに泊まりたかったのですが、

すでに予約でいっぱい。

宿泊客がチェックインされる前の時間に

見学させてもらったのです。

 

f:id:inboundnakayoshi:20160818133522j:plain

 

レックスさんが初めて祖谷を訪れたのは

1971年の夏のことだったそうです。

 

その翌年の1972年秋、

レックスさんは

四国中の数百軒の民家を訪れた後、

ここ釣井集落にある一件の空家を見つけ、

1973年6月に購入したのだそうです。

 

それが、まさに

篪庵(ちいおり)だったのです

カーさんがフルートを吹くことから

「笛の家」という意味で名付けられたんだそうです。

 

彼が購入を決めたときには、

すでに空き家になって17年が過ぎていたそうです。

そして、築300年を超えていたのです。

 

その後、たくさん手を入れて、

今のようなまさに芸術的な空間へと

磨かれたわけなのだなと、

しばし感慨にふけりました。

f:id:inboundnakayoshi:20160818133537j:plain

まだ、日本中で、

古民家の価値を見出している人など

ほとんどいない時期です。

いまでこそ、

全国各地で古民家の宿が

ブームになってきていますが、

そのムーブメントの源流の一つになっているのが、

この篪庵(ちいおり)なわけです。

 

 

しばし、時を忘れて、

庵の内外の魅力に引き込まれました。

 

この後は、同じくアレックス・カーさんが、

この祖谷渓でプロデュースした

「雲外(うんがい)」

という古民家に泊まります。

 

この続きは、次週〔完結編〕でお届けします。

 

来週は、水曜日に更新します。

ご期待くださいませ。

 

〔完結編へ〕