熊本地震 被災地応援視察レポート 〔前編〕
みなさん、こんにちは!
今週は木曜日のお届けとなってしまいました、
中村好明の「観光立国見聞録」。
さて、今回は
前回予告しておりましたとおり、
「熊本地震 被災地応援視察ツアー」のレポートを
お届けいたします!
9月12(月)、雨降りしきる熊本空港に降り立った「観光政策研究会」の皆さんと共に、
九州運輸局の伊地知(いじち)観光部長をはじめとする地元の方々と合流。
大型バスに乗って熊本城へ移動しました。
奇跡的に雨も上がり、九州地方整備局ならびに熊本城総合事務所の計らいにより、
熊本城の城内をヘルメットをかぶって案内して頂きました。
すでにテレビなどの報道で
熊本城の損害の大きさは知っていたつもりでしたが、
その被害状況を目の当たりにして、思わず息を呑みました。
全て復旧するまでには
20年以上の歳月がかかるという説明を受け、
改めて驚いたと同時に、その損害の大きさを思い知りました。
日本のお城の中でも、
私がとりわけ大好きな熊本城の
傷ついた、痛々しい姿を見て、
思わず涙がこぼれそうになりました。
九州地方整備局、熊本城総合事務所、
そして工事関係者のみなさんの
修復に向けてのご苦労をお察しいたしますと共に、
これからのご努力に心から期待をしたいと思います。
「益城復興市場」を視察し、
「まちづくり益城」の熊宮代表理事(写真の半そでのポロシャツの方)
から、説明を受けました。
なんとこの市場は、東日本大震災の教訓をもとに、
4月の被災からわずか2ヶ月半で立ち上がったそうです。
通常、再建のために「建造物」を建てようとすると
8~9ヶ月はかかってしまうものなのだそうですが、
この益城復興市場は、大型のテントを活用することにより
わずか2ヵ月半というスピーディーな設営が可能になったのだそうです。
震災後、復興が遅れれば遅れるほど
明日生きるためのお金を今日稼がなければならない小資本の商業者の皆さんが
町からどんどん流出して、
町が縮んでいってしまうという危機感から
みんなで知恵を絞って、短期で開設可能な
この大型テントという形を選択したのだそうです。
一刻も早い復興で
町の衰退を食い止めようとしておられる
その姿に感動を覚えました。
そうやって造られた復興市場で、商店主の皆さんたちが
今まさに
もう一度お店を建て直す資金を稼いでいるのです。
みなさんの知恵と、
希望を失わない強い意志に
深い感銘を受けました。
熊本で出会った方々との触れ合いの中で語るべき話題は尽きませんが、
今週の報告は以上となります。
続きは来週、
「熊本地震 被災地応援視察レポート 〔後編〕」
でお届けしたいと思います。
ぜひご期待下さいませ!