上海水郷の町「周庄(ジョウジョアン)」訪問レポート
皆さま、こんばんは!
久しぶりの投稿となり、恐縮です。
本日は、中国視察レポートをお届け致します!
11月の中旬、わたしは中国国際旅行博(CITM2016)の出張の際、
足を延ばして上海近郊の周庄(ジョウジョアン)という水郷の街を訪れました。
上海のまわりには大小さまざまな水郷の街があります。
そのなかでも周庄は最大級の規模。
機会があればぜひ訪れたいと思っていました。
上海から車で約2時間。
ワゴン車に乗り込み、高速道路と一般道路を一時間ずつ走り、たどり着きました。
日本の田舎と見まごうばかりのひなびた農村風景。
その向こうに、明・清時代の趣を残した古い街並みが、突如として現れました。
まるでテーマパークのような古い街並みがまるごと残っていました。
周庄は白蜆湖という湖の中に浮かぶ島のようなもので、湖の中に独立した水の城。
その中には歴史が瞬間冷凍されていて、
そして人々は白蜆湖での漁業で生計をたてています。
張り巡らされた運河のほとりには素敵なレストランが軒をつらね、
地元で採れた野菜と魚を選んで調理してくれます。
残念ながら日本人の姿はほとんど見られませんでしたが、
欧米系の観光客・中国国内からの観光客で、
平日なのにたくさんの人で賑わっていました。
広大な広さの歴史的な町並みに無数の水路がめぐらされていて、
料金を支払えば、無数のレストラン・ショップ・ゲストハウスのあるこの歴史地区に、何日でも滞在することが出来ます。
人々のくらしにおいて今もモーターを使わず、伝統的な舟で漁へもでかけます。
朝早く漁に行き、昼前には終わります。
わたしも運河の舟にのって街をめぐりました。
驚くべきは、この門の向こう側。
実は、なんと湖なのです!
ここはかつてこの地域に入る人たちの港、埠頭として使われていた、
入口の門だったものだそうです。
人々は舟で参拝におとずれ、お祈りをし、
街で買い物をしたりしてまた帰っていきます。
この大きな湖の周り一帯から、人々が信仰のために寺を訪れるという、
湖とともにある街なのです。
とても感動しました。
そして名物である、上海蟹と同系列の淡水湖の美味しいかにを堪能した後は
全福寺というお寺を参拝しました。
お寺の中には鯉がいて、餌を買ってあげてみると、
たくさんの鯉が寄ってきて驚きました。
そして街には、料理屋さんをはじめ、さまざまなお店が軒をつらね、
今風の若者が集うおしゃれなカフェもありました。
この街の凄いところは、日本の観光地と違って、
昼の観光に加えて夜の観光に力を入れている点でした。
日本の観光地は夕方には店仕舞いをしてしまいますが、
この街のアドバンテージは二毛作、
つまり夜の楽しみが用意されていて、
さまざまなナイトツアーで観光客がおしよせ、
美味しい夕食やバーを楽しめ、にぎやかな音楽が鳴り響き、
たくさんの若者が楽しく時間を過ごしていました。
中国の観光地に学ぶことは、たくさんありました。
古い歴史的なものを現代に活かし、単に古いものを見せるだけでなく、
それをちゃんとマネタイズしている点。
そして昼の消費に加え、夜の消費・需要を獲得して世界の観光客をひきつけている。
是非またこの街に着てみたいと思いました!
皆さまも、是非訪れてみてはいかがでしょうか?