宿場町品川への小さな旅
皆さま、新年明けましておめでとうございます。
久しぶりのブログ更新となりますが、いかがお過ごしでしょうか?
昨年の秋に出版した
『地方創生を可能にするまちづくり×インバウンド 成功する7つの力』。
御蔭様で、多くの方々から反響を頂いております!
お手にとって頂いた皆さま、そして朝日出版社の皆さま、
そして書中にご登場頂いたすべての皆さま、本当にありがとうございました!!
※電子版の発売も開始致しました!!
まちづくり×インバウンド 成功する「7つの力」 | 中村 好明 | Kindle本 | Kindleストア | Amazon
今日は第3章で取り上げさせて頂いた
「事例5―東京都品川区 ~OJTで学ぶ“英語少し通じます商店街”プロジェクト」
(135頁)品川区の取り組みについて、年末に改めて現地に赴いて来ましたので
その時の見聞をご紹介させていただきたいと思います。
今回、まず訪れたのは品川区役所。
「英語少し通じます商店街」の取り組みについて
さらに詳しい話を聞かせていただくことができました。
品川区地域振興部 協働・国際担当課長の河内さまから、
同プロジェクトについて、舞台裏に秘められたご苦労や熱い思いを拝聴しました。
※「英語少し通じます商店街」プロジェクトとは、
2020年オリンピック・パラリンピック開催決定に伴いスタートした事業で、
品川区が商店街の方々に向け参加者を募り、
外国人観光客に対する接客英語力を養い、自信を付ける事で、
商店街の中で英語を使ったおもてなしが実践できる事を目指した取り組みです。
また、区役所訪問の後は、
このプロジェクトの様子をご紹介したお写真においてもご登場頂いた
戸越公園駅前南口商店街の会長でいらっしゃる
「ブティック 5番街」の石田さまのお店にも訪問できました。
※本書137頁 写真下
(なお拙著のキャプションでは誤って「リサイクルショップ」と表記しておりました。
正しくは、新品のみを扱っている「ブティック」です。
この場をお借りして、心よりお詫び申し上げます!)
石田オーナーには実際にこのプロジェクトに参加した際の
現場の生の活動について、率直な声を拝聴しました。
商店街におけるインバウンド接客の現場の様子、
商店街が抱えるさまざまな課題などについても
リアルな声を耳にすることができ、こうした取り組みの課題についても、
改めて熟考させられる大変貴重な機会を頂きました。
お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました!
さて、この後は戸越公園駅を後にし、品川経由で京急北品川駅に移動。
皆さんご存じでしたでしょうか。
JR品川駅は実は、港区にあるんですよ。
旧東海道の品川宿は、ちょうど現在の京急北品川駅―新馬場駅の辺りに位置し、
ここが今の品川区となっているのです!
旧東海道の街並みはすっかり近代化されている一方で、
電線は埋設され、古い時代の面影を感じることができます。
北品川駅から歩いてすぐのところに、私の友人、
渡邊崇志さんが起業した㈱宿場JAPANが運営されている
「品川ゲストハウス」があります。
せっかくなので、見学も兼ねて改めてお邪魔させて頂きました。
とても残念なことに渡邊さんは別件の取材対応で不在でしたが、
同社ディレクターの和田さんに詳しく館内ご案内頂きました。
近々バージョンアップされるとの事ですが、
こちらのゲストハウスでは品川の町一帯のタウン英語マップを独自に作製し、
訪日の宿泊ゲストに手渡ししているとのこと。
自分の宿だけではなく、地域ぐるみのインバウンドの取り組みを
先進的に行っているゲストハウスとして、
国内外問わず大人気の理由がわかります。
改めて、同社の取り組みに感銘を受けつつ、北品川から新馬場へ旧東海道を散策。
新馬場にも新しく同社運営の宿が営業されています!
(一棟貸しの「ばんばホテル」)
ここでは品川宿に残る神社や寺院、そして本陣跡が昔の面影を現代に伝えてくれます。
こういった宿場町の記憶は、かけがえのないものです。
今回の訪問を通して、品川区のような
そして渡邊さんの宿場JAPAN社のような取り組みが
日本中に広がっていけば、
それに伴いインバウンドの可能性も広がっていくのではと
また新たな可能性を感じることが出来ました。
皆さんも一度、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
東京都品川区の「ゲストハウス品川宿」は、京急・JR品川駅から徒歩12分のバックパッカー向け簡易旅館
それでは、本日はここまで。
皆さん、本年もどうぞよろしくお願い致します!!!