全国高等学校観光選手権大会 ~日本の観光、インバウンドの未来を力強く感じた日~
みなさん、こんにちは!
中村好明の「観光立国見聞録」、
毎週水曜日にお送りしております。
先週は出張のためお休みさせて頂きましたので、
2週間ぶりの投稿となります。
さて、今回は前回予告しておりました、
神戸ハーバーホールで開催された
「全国高等学校観光選手権大会」の模様をお届致します。
神戸はご存じのように、
150年前の開港以来、
異人を受け入れてきた「観光の町」です。
南京町では修学旅行生を始め、
国内外からたくさんの観光客で
にぎわいを見せています。
「全国高等学校観光選手権大会」とは、
今年、この港町神戸からスタート。
4月1日の募集から、
北は北海道、南は鹿児島まで、
地域発「体験型観光プログラム」を募集し、
全国62校113プランの応募がありました。
会場となった神戸ハーバーホールには、
全国から予選を勝ちぬいた8校が集結し、
最終決戦の火ぶたが切って落とされました。
私はこの決戦の審査員、
そしてシンポジウムのパネリストとして、
参加させて頂きました。
高校生といっても、決して侮ってはなりません。
さすが決勝と言わんばかりの、
おとな顔負けの素晴らしいプレゼンテーションに、
終始とても驚かされました。
グランプリの観光庁長官賞を
見事勝ち取ったのは
京都府立桂高等学校。
「ほんまもんの和食素材を
世界へ発信!
伝統野菜が繋ぐ京の歴史と
食文化の再発見」
金賞には青森県立名久井窯業高等学校が入賞。
いずれの発表も甲乙つけがたく、審査がとても大変でした。
その中でも私が特に印象に残ったのが、
兵庫県代表 県立生野高等学校の
「朝来で暮らす3日間の旅
~地域とつながる
田舎体験プラン~」
というプレゼンテーションでした。
地域のお祭りを通して、
その地域に移住者を呼び込み、
定住人口を増やすというもので、
登壇者は統一されたユニフォームではなく、
それぞれ自分の町の法被を来て参加しており、
郷土愛に溢れる姿に感銘を受けました。
優勝こそ逃しましたが、
定住者を呼び込むというアイディアは、
観光というものを、
レジャーという事だけでなく、
広い概念として捉えた新しい視点であり、
彼らが彼らの地域の事を
本気で考えた結果であると、
大変印象に残った発表でした。
その後開かれた交流会では、
高校生諸君が駆け寄ってきてくれ、
若く、キラキラしたパワー溢れる瞳に囲まれながら、
日本の観光、そしてインバウンドの未来を力強く感じました。
高校生諸君、本当にお疲れさまでした。
そして感動をありとう。
近い将来、彼らの活躍を見るのがとても楽しみです。
さて、来週は、
南九州熊本を始めとする
被災地応援ツアーの様子をご紹介いたします。
ご期待ください!!